【スマブラDX】「新型ネトデラ」の革命的な機能について
Lastmod: 2020-10-09

この記事は以下について説明します。

  • ロールバック形式ネットコード
  • ランダムマッチ
  • Slippiリプレイシステム

最新型ネトデラの導入手順についてはこちらの記事を参照のこと。

そもそもネトデラとは

スマブラDXをPCエミュレータで起動、オンライン対戦を行うシステムです。
スマブラ64のネトスマにあやかって、DX版はネトデラと呼ばれています。

機能紹介

ロールバック形式ネットコード

有名開発者がロールバック形式ネットコードについて語る動画があります。
日本語字幕付き。詳しく知りたい方や、ロールバックの挙動を映像で見たい方はこれを御覧ください。

ロールバック形式ネットコードは、日本語では「巻き戻し式」とか「更新復帰式」と表現される通信方式です。
一方で、「スマブラSP」などでも採用されている、ロールバックではないネットコードは同期型ネットコードと表現できます。

同期型ネットコード

これまでのネトデラはSP同様の同期型ネットコードを採用していました。
同期型では、すべての入力情報をお互いに送信・受信し、お互いの手元で常に同じ状況を再現することで対戦を可能にしています。

同期型ネットコードは、通信環境が理想的に整っていれば問題がありません。しかし実際には様々な要因によって不安定になります。
パケット遅延やパケットロスが起こると、そのたびにゲームは「相手の入力が来るまで」停止します。これがいわゆるカクつきやスマブラロゴグルグル状態。

ロールバック導入による変化

そこでFizzi氏を中心に開発されたのが、ロールバック形式ネットコードを採用したネトデラ(Slippi Online)です。

ロールバック形式ネットコードは、相手の入力情報が一時的に遅延していても、前のフレームから相手の入力を予想しながらゲームを続行します。
そして入力が届いてから正しい状態につじつまを合わせます(これがロールバック)。

つじつまを合わせる際、予測との誤差が大きいとワープのような挙動になったり、技の最初何フレームかが見えなくなったり、場合によって不自然です。
しかし、技が発生後のモーション中などにロールバックが起こっても気づかないことも多く、ラグ発生のたびにカクつくよりはプレイ感覚が非常にいいのが特徴です。

数フレームのカクつきは気づけないようなワープに、0.1~0.3秒くらいの停止は大きめのワープに置換される感じです。
「ちょいカクつく」くらいのラグは「たまにワープするけど基本実機並」となるのが非常に大きいです。
Slippi onlineの公式によると、ping110までなら実機並みの遅延でプレイできます。
日本国内同士であれば100を超えることは稀であり、旧ネトデラの「ping50以下で安定」を要求する環境よりは非常に参入しやすくなりました。
なお、ping110を超えた場合も遅延を追加することで対戦可能です。

ちなみに、ロールバックはゲームへの実装に気を使わないとむしろ悪影響になります。(例えばスト5のネットコードは有志のパッチが公開されるほど評判悪かったようです)
ネトデラはロールバックを実装したこと以上に、それを高い品質でリリースできたことが素晴らしいと思います。

ソフト内蔵のランダムマッチ

ネトデラは主にTwitterでの対戦募集、あるいは身内同士でのプレイが主でした。
海外はスマメイトのようなレーティングサイト「SmashLadder」があるのですが、英語のみというのもあり日本は浸透しませんでした。
また、ヨーロッパでもSmashLadderは人口が少ないことに悩まされており、いくら便利なマッチングサイトであろうと、サイト経由という時点で一定のハードルが存在していました。

今回の新型ネトデラでは「ゲーム内蔵のランダムマッチ機能」が登場。
現状はランクマッチではなくひたすらランダム対戦ですが、それでも驚異的な挙動の速さにより中毒者が多数出ています。
マッチングの速度自体は時間帯にもよるのですが(さすがにSPほどの人数はいない)、マッチング待機状態になるまでの速度はソフト起動から5秒程度と異常に早いのが特徴です。
そして対戦後はスタートを連打していれば3秒ほどで始まります。リザルト画面すらないので本当に「GAME!」から「Ready…GO!」まで3秒です。

機能は少ないけれどひたすらに洗練されているランダムマッチです。
もちろん普通のフレンド戦もあるので、Discordなどで募集することもできます。

Slippiリプレイシステム

これは今回追加された機能ではありませんが、非常に便利なので紹介。
ネトデラ関係でSlippiという名前をよく聞くと思いますが、当初Slippiとはこのリプレイシステムのことでした。
Fizzi氏はこのシステムを作って評判が広まった後に会社を辞め、フリーでの7ヶ月を経てロールバックとランダムマッチを制作しました。

基本的にはスマブラSPや各種格ゲーと同じく、入力情報を保存することによるリプレイです。試合の記録動画ではなく再現を行います。
ただし他のゲームと違うところは、入力の他にも大量の情報を保存しているところです。
リプレイをDolphinで再生せずとも、ここからここまでが確定コンボとかの情報がわかるようになっています。

これはSlippi Desktop Appでの試合分析機能、またはClippiなどによる一定条件のコンボ抽出などに利用できます。 Slippiリプレイは、通常のリプレイであると同時に試合解析データでもあるということです。

また、Nintendont-Slippiというソフトを利用するとWiiにもリプレイシステムを導入可能。再生機能はないのでPCに移して再生になります。 こちらはオフ会や大会での対戦を、PCなしでも記録できるのが非常に良いですね。自分は対戦会のリプレイをGoogle Driveにアップロードしたり活用しています。

Wii版の場合もリプレイの形式は同一であり、ソフトによる一括処理が可能なので、コンボを探すこともできます。

まとめ

ここまでのクオリティが個人によって生み出されたのは、やはりスマブラDXコミュニティの熱によるものが大きいです。
「とにかくいいゲームだからやり続ける」というシンプルな熱量で20年を迎えようとしています。

アメリカには負けますが、日本国内でもまだまだ大会多数、ネトデラにより新規も増えて活発に活動しています!

最新型ネトデラの導入手順についてはこちらの記事を参照のこと。


記事はここまでです

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